46期 オリーブオイルソムリエコース結果発表

DSCN2722

2015年2月24日〜3月1日 東京にて行われた第46期オリーブオイルソムリエ養成コースの結果がAccademia dell’olio(アカデミア デル オーリオ)代表Andreacchio Vincenzo(アンドレアッキオ ヴィンチェンツォ)より発表されました。 以下の方がオリーブオイルソムリエ試験に合格されました。新しいオリーブオイル・ソムリエ達は、これからの日本のオリーブオイルの将来に貢献してくれることでしょう。

合格者 安食 行洋さん、大澤 由美さん、島田 まり子さん、堤 梨恵さん

次回のオリーブオイルソムリエコースは イタリアにて2015年7月20日
から開催を予定しております。
ご興味の有る方は、info@aisojapan.com までお問い合わせください。

01:03:2015-5 DSCN2572 DSCN2419DSCN2576 DSCN2575 aa

オリーブサンサを羊の餌に活用

Pecore-olivi-320x234

トスカーナ州のバックアップによりピサ大学で「オリーブオイル製造と乳羊産業の一体化により栄養・経済メリットを生み出す」をテーマにした研究が行われている。具体的には、オリーブオイルの製造工程からだされる副産物、オリーブサンサ(オリーブ残滓)を、乳羊のえさに活用し、乳羊から作られる食品の栄養効果を高めると同時に、農業廃棄物を資源として活用するというメリットが見込まれている。ピサ大学の研究者によると、特別な栽培技術を応用する事によりオリーブの中に含まれるポリフェノールを調整し、更に、サンサ中にポリフェノールを効果的に抽出する方法や保存方法を適用。それにより、飼料の原料として卓越した品質のあるオリーブサンサを得る事が出来る。また、得られる栄養品質に対してコストも妥当であるとも言える。実際に、オリーブに含まれるポリフェノールの中には、栄養健康面で優れた成分が含まれている事は、科学の世界の中では広く知られており、動物の健康を向上させる大きな役割を果たすだけでなく、その動物の乳、それらから作られる食品の品質も向上させる効果が得られる。」とのこと。

ピサ大学のマルチェッロ・メーレ氏によると「アイデアとしては、古来からある考え方と言えるが、今日までは技術や管理の面の数多くの問題により活用されてこなかったが、今回のこのプロジェクトにより、農業、畜産、技術、分析、微生物学など様々な面から、再評価していきたい」とのこと。

Greenreport.it記事より抄訳

カテゴリー: News

緊急開催!3月1日 ブラッシュアップセミナー

CIMG7975

卒業生を対象としたブラッシュアップセミナーの緊急開催いたしましす。オリーブオイルについて学んだ内容をさらにブラッシュアップさせるチャンスです。また、卒業生の方以外でもご参加いただけますので、皆様お誘い合わせの上ご参加ください。

講師: ファビオ・ピエトランジェリ氏/Dott. Fabio Pietrangeli (初来日!)

農学士、鑑定士、現職アブルッツォ州役員でいらっしゃるファビオ先生は、オリーブ栽培、オリーブオイルに携わるだけではなく、AISイタリアソムリエ協会のワインソムリエとして講師、試験官としてご活躍のほか、チーズテイスティングの資格もお持ちでいらっしゃる、食の分野に造詣の深い先生です。

セミナーテーマ:「アブルッツォ州の土着品種とオリーブ栽培について」

Intosso, Dritta, Nebbio, Tortiglione….オリーブオイルの情報には敏感な卒業生の皆さんでも 耳にする機会が少ない品種ではないでしょうか。トスカーナやシチリアといった名高い州にくらべると、注目を浴びる事が少ないアブルッツォ。しかしながら、生産量ではイタリア内でトスカーナと並ぶ量を誇る州でもあります。また、中部イタリアでありながらも、トスカーナなどで栽培されているのとは異なる土着品種があり、イタリアのオリーブ栽培の奥深さを感じさせてくれます。

※セミナーテーマは、講師都合により一部変更になる可能性があります事を予めご了承下さい。また、セミナーはイタリア語に日本語の逐次通訳がつきます。

会場:東京都千代田区神田駿河台4-4 丸中ビル4階 会議室 (御茶ノ水ニコライ堂前)

プログラム

日時:3月1日(日)14:45 – 受付開始

15:00-17:30 セミナー ※数種類のオリーブオイルテイスティングを含みます(予定)

17:30-18:00 質疑応答

費用:AISO 会員 2,000円

2015年分会費が未納入の方は、2015年分更新料金として8,000円が別途必要になります。

2015年会費納入済の方は以下の方が対象となります。

①2014年9月~2015年1月までにオリーブオイルソムリエ講座を受講された方。

②2014年9月ブラッシュアップセミナー時に更新済みの方。

③2014年9月、東京にて行われたオリーブオイルソムリエ養成講座にアシスタントとしてご参加いただいた方。

※卒業生以外の方もご参加いただけますが、会員向けの講座となりますので、入会が必要となります。

 

お申し込み方法

メールにて、お名前、当日の緊急ご連絡先、希望参加セミナー、オリーブオイルソムリエコース受講期(分かる範囲)をお知らせください。複数名でご参加の場合は、代表者様よりご連絡ください。その際は、同時申込者様のお名前、合計人数を合わせてお知らせください。その後お支払いの方法をご案内致します。

メール info@accademiadellolio.com

お申し込み締め切り日:2月25日(水)

25日以降は、空き状況によりご案内が可能ですので、お問い合わせください。

またお申し込み人数が定員に達しましたら、それをもって締め切りとさせていただきます。

共催: Japan Sommelier Olive Oil / Olive & Oil Academy

CIMG7814  CIMG7823CIMG7514

CIMG7588CIMG7827CIMG7897    CIMG7942CIMG7570 CIMG7991

オリーブオイル製造の副産物からクリーンエネルギー

Exif_JPEG_PICTURE

Royal Instituto of Technologyの研究者がオリーブオイル製造の過程でできあがる廃棄物から熱エネルギーと電力を作り出す事に成功。プロトタイプはすでにスペインのグラナダにある搾油所にて稼働をしていて、1キロワットの能力がある。環境への影響や製造コストの削減につながるものである。

この技術はスイスの研究者によるもので、農業生産にリスクがない形で、持続可能なエネルギーが作り出されると同時に、オリーブオイル作りの環境への影響も削減。実際にこのプロセスのおかげで、廃棄物からでる毒性のある成分が、無害に廃棄場所へのリスクなく処理できることにつながるのである。オリーブの廃棄物の中には、従来の様に廃棄をしていたら環境に悪影響を与える成分も含まれていることを忘れてはならない。

仕組みは3ステップ。有機廃棄物のエネルギーへの転換は3ステップを経て実現される。まず、オリーブの副産物はメタン、CO2、硫黄、からなるバイオガスを発生させる機械にかけられる。次に、このバイオガスをCO2と水素に変換、3つ目のステップで、酸素を加え、CO2と水素を混ぜる行程が、熱と電力を作り出すものである。

研究者は、スペインにすでに設置されているプロトタイプのパワーを1キロワットから200キロワットに拡大することを計画している。これにより、設備で必要とされるエネルギー50%を、オリーブオイルの製造工程ででる廃棄物からのエネルギーだけでまかなう事である。

Fonte 

カテゴリー: News

オリーブ葉の効果を得るためには

オリーブ葉を煎じて抽出される成分について、含まれる抗酸化成分が高いとして常に注目されている。しかしながら、オリーブ葉の中に含まれる酵素によりそれらの成分にも劣化が起るのである。

foglie-d-olivo_650x435

オリーブの葉の煎じたものの健康に寄与する成分について書かれている、インターネットや様々なパンフレットなどを頻繁に目にする。実際に、オリーブ葉は、非常に高い値の抗酸化成分と抗炎症成分を含む、知られているものとしてはオレオエウロペイーナが有名であるが、勿論その成分も当然ながら、自然の作用として,劣化していく物である。オリーブの葉の場合、その中に含まれている2つの酵素が原因となっている。

イタリアでオリーブ葉の抽出物の中で、オレオエウロペイーナとその他の下層フェノール成分に起る酵素活動について研究が行われた。実験として行われたに過ぎないのではあるが、いずれにせよオリーブの葉を長期保存するとその中では何が起っているのかを理解するのに十分貢献した。

オリーブ葉からの抽出液の中には、少なくとも2つの種類の酵素が発見されていて、オレオエウロペイーナの劣化に関係するものとしてポリフェノール酸化酵素とβグルコシダーゼである。ただし、酵素活動はオリーブの葉がどのように保存されているかによって変化するのである。

フレッシュなオリーブ葉は、両方の酵素反応活動が見られ、オレオエウロペイーナは早く劣化が見られた。劣化は、引き続いて香りや味への影響もあり、苦みや辛みと関連している。しかし、葉を乾燥させた場合、ポリフェノール酸化酵素の活動は、反応液が褐色へと変化する独特の変化が起るにとどまった。つまり、試験管の中だけではなく、ナチュラルに作られた製品の世界でも、不安定ではあるが生きた素材を使った物は、我々の健康により効果をもたらす成分を含んでいる、しかしながら同時にその成分は壊れやすく失われやすいのである。オリーブ葉の煎じたものの場合も、オリーブ葉から抽出したもの、と一様に呼ばれるが、エキストラヴァージンオリーブオイルという同じ商品カテゴリーの中にも品質に差があるように、品質の差がある、ということができよう。

Fonte 

カテゴリー: News

石油の時代は終わり、資産はオリーブオイルに投資せよ!?

2000px-Texas_flag_map.svg

テキサスでは、オリーブオイルに投資するのが一種のブームに成っているのだとか。Bloombergによると、テキサスの70農家(2008年は24農家)がオリーブでひと勝負しようとしている。テキサスでは数年前からTexas Olive Oil Councilなる組織もあり、彼らによると2013年には50万本のオリーブが植えられたそうだ。(2008年には8万本)さらに、2015年の終わりには、更に200万本のオリーブが植えられる予測。

テキサスは、勿論のことオリーブの生産地域としては知られていない。20年前まではオリーブは全くなかったと言っても良いであろう。90年代の終わり頃、テキサスの南、中部の気候が地中海の植物を育てるのに適した気候になったころから、オリーブの木を植える農家が出始めたのだ。

アメリカはオリーブオイルの主要消費国の一つである。使われるオリーブオイルの97%は外国から輸入されている、主にイタリア、スペインなどからである。(American olive oil producers Associationによる)

アメリカの農業統計によると、2013年には、アメリカは総額10,1億ドルのオリーブオイルを輸入、2000年の4億ドルに比べて成長傾向にある。

アメリカのオリーブオイル生産地としては、もちろん今でもカリフォルニアに勝る地はなく、アメリカ国内生産の殆どをまかなっているといえよう。2013年は約350万ガロンのオリーブオイルを生産した。

テキサスは、1万5千ガロンにも満たない生産量で、現時点では取るに足らない量ともいえるだろうが….

Fonte 

カテゴリー: News

Pane Olio @カフェひより

paneoliopane Olio パンとオリーブオイルのイベントが、カフェひよりさんで開催されます。

カフェひよりさんは、オリーブオイルソムリエ高橋恭子さんの主宰するショップ。今回は、ハウスメーカー株式会社トミオさんのtomio marchè vol.7への出展会場内カフェひよりブースで、Pane Olioが行われます。tomio marchè は手作りやモノづくりのすてきなお店があつまるマルシェ。カフェひよりさんでは、ハンドメイドの瓶詰めピクルスなどを販売予定。合わせて、Pane olioが開催されます!

ご来店のお子様とママやパパにオリーブオイルとお砂糖をかけたパンをご試食いただき、子供たちにもオリーブオイルを知ってもらう事を目的としています。

当日は、オリーブオイルと健康についての資料も配付します。親子でオリーブオイルに親しんでみませんか?

 

◆日時:2015年1月24日(土) 10:00-14:00 (なくなり次第終了)

◆場所:KIBAKO駐車場(株式会社トミオ本社)千葉市花見川区犢橋町1622-4 カフェひよりブース

詳細は下記ページで、ご確認ください

http://www.tomio.co.jp/topics/tomio-marche-vol7-1.html

※tomio marchè は、1/24-25の開催ですが、カフェひよりの出展は1/24のみとなりますのでご注意ください。

あなたも”paneolio-パンとオリーブオイル-”のイベントを開催してみませんか?
幼稚園、学校、店舗など様々な場所でのイベント開催に興味の有る方は paneolio@jsolio.com までご連絡ください。

腎臓病に白ワインとオリーブオイル

画像

医師の指導のもとの適量の白ワインの摂取は腎臓病患者(腎炎/慢性腎臓病)の炎症を減少させることにつながる可能性。ミラノ大学がBlood Purification誌に発表したもので、白ワインとエキストラヴァージンオリーブオイルを組み合わせるとより効果があるのだそう。分析は、Viareggioにある病院で行われて、腎臓病の患者10名と、健康な10名の比較が行われた。

vendesi-vino-dei-castelli-romani-201303110414581

対象者は、通常赤ワインを消費する人たちであったが、それをスーパーマーケットなどで手に入る適切な価格帯の白ワインに置き換え、医師の厳しい監督のもと摂取するという実験を行った。15日間ワインを抜いたあと、1日にグラス2-3杯の白ワインを摂取するグループと、白ワインとエキストラヴァージンオリーブオイルを一緒に摂取するグループに分けて行われた。研究グループの1人、Alberto Bertelli氏によると”腎臓病患者が白ワインの消費により、炎症マーカー IL6(インターロイキン6)PCR(C反応性蛋白)の値に、15日間で約40%の減少が見られた。食事の中にエキストラヴァージンオリーブオイルをとりいれることのポジティブな結果を表していると言える。この減少の理由としては、エキストラヴァージンオリーブオイルと白ワインの中に含まれるモノフェノール(チロソールとヒドロキシチロソール)による効果と考える事ができる。更に多くの患者数を症例にとり研究を続ける価値があるといえる。また、現時点でも適度な白ワインの消費は、このタイプの病気では、ポジティブな作用が見られるということは、すでに厳しい食事制限をしている患者にとっては、日常生活の改善にもつながるとも言えるだろう。”

※正確な情報については原文をご参照ください

ANSA より抄訳

 

オリーブの種から未来のプラスティック

th__4_-13659-250-200-90-cオリーブの種から未来のプラスティックが作られる。種を粉末状にしたものは、リグニン、ヘミセルロース、セルロースなどの成分を含み、ポリプロピレンを作るのに適している素材だといえるのだそう。

チュニジアSfax大学、スペインGirona大学のジョイントベンチャーの研究では、オリーブの種の粉末を使い、含有量を様々に変化させて、射出形成のプロセスを使い、ポリプロピレン素材を作ることに成功した。出来上がった素材は、素材性能や、衝撃耐性や、水分吸収などの様々な試験を通じて分析。この結果、オリーブの種粉末から作ったポリプロピレンは、工業用途に使うだけの性質を持つ。

オリーブ種粉末を60%まで使ったものは、少なくとも他の素材からつくったプラスチックと工業用途において全くひけをとらず、オリーブ種粉末の利用はプラスチックの生産コストを低下させるであろう。

Ecoseven.net

カテゴリー: News