イタリア土着品種でスーパーインテンシブ植樹の実験

AZ AG MONTAPERTI(CASTELNUOVO BERARDEGNA )にて、実験的に行われている土着品種をスペインの集中植樹(スーパーインテンシブ)方法で植える実験で、機械収穫が行われた。通常の畑は100KGのオリーブ収穫に約50€のコストがかかるのに対し、9€のコストで収穫を行う事ができることが実証された。

Az Ag Montapertiでは、2008年よりシエナ農業組合とともに、生産コストを押さえる事によりオリーブ栽培の効率化をはかる為の実験プロジェクトが行われている。結果の中でも特筆すべき点は、元来ブドウを収穫する為に使われていた自動機械を、オリーブのスーパーインテンシブ植樹に適する様に、わずかに改良を加えたものを使うことで、通常の植樹方法をとった畑では100キロのオリーブを収穫するのに50€のコストがかかっていたのに対し、9€のコストで収穫を行うことができ、80%以上の節約ということになる。

スーパーインテンシブ法の畑がつくられてから4年、品種については土着品種、そうでない品種など複数の品種で行われ、品質、量ともに高水準のものが選ばれた。更に、ヘクタールあたりの最適な植樹本数と、それに対する投資を比較するために、複数のプラントがつくられた。

a)スーパーインテンシブに適した品種で

  • ヘクタールあたり1250本、畝の間は4m、木の間隔2m
  • ヘクタールあたり1666本、畝の間は4m、木の間隔1,5m
  • ヘクタールあたり2500本、畝の間は4m、木の間隔1m

b)通常品種

  • ヘクタールあたり1040本、畝の間は4m、木の間隔は2,4m

各品種は、オイルの収量と知覚検査の違いを研究するため、品種ごとに分けて搾油がされた。オリーブの平均栽培量hは、ヘクタールあたり6,600KGで、理想的栽培量の55%。マイナスの結果になった理由の主なものは、今年の作柄によるもので冬期の霜、受粉時期のシロッコ(アフリカから地中海をこえてイタリアに吹き付ける暑い南風)、夏期の高温と水不足であると予想できる。

搾油は、フレッシュさとかぐわしさを最大限に活かすため、収穫をしてから2時間以内に行われた。知覚的にも非常に質の良いものが出来上がり、来週から農業組合にて販売される予定。casino onlinecasino onlinecasino onlinecasino online