オリーブオイルソムリエ     茅野 由美子さん

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前職の航空会社勤務時代は、ハードな海外出張が多く「旅先での楽しみは、その土地の食とお酒を味わうことでした!」と茅野さん。
オリーブオイルとの出会いは、南仏で立ち寄った一軒のオリーブオイル専門店。そこで初めてオイルのテイスティングを経験し、オリーブオイルもワインのように品種があることに驚き、その香り高い味わいに感動。以来、出張先のイタリアやスペインでその土地のオリーブオイルを買い求めるようになり、好きが高じてオリーブオイルの輸入ビジネスを起業されました。

「輸入するためのオイル探しの旅で、色々な生産者と出会いました。どの生産者も熱くオリーブへの思いを語り、おらが村の伝統あるオリーブオイルを自慢する!でも、情にもほだされず、客観的にオイルを判断するには、自分自身がもっともっとオリーブオイルのことを勉強して、スペシャリストにならねば」と一念発起。それがAISO Japanのオリーブオイルソムリエコースを受講しようと思ったきっかけです。

ソムリエコース受講中は、頭も胃袋もオリーブオイル漬けの日々。「あんなに集中して講義を聞きノートをとったことは、学生時代にも記憶にありません!」とコースを振り返る茅野さん。
ご自身でこれまで生産地や搾油所などの現場で見聞きし、経験したことが「あぁ、こういうことだったのか!」と各分野の専門家による講義で体系的に理解することができ、たくさんの新しい知識を得ることにも。また、オリーブ品種の講義ではご自身で取り扱っているカンパーニア州のオルティチェ種というオリーブ品種が“高貴な品種”と紹介され、思わずうれしくなるような場面も。授業を通して、様々な品種の特徴を知ったことで「今度はこういう品種のオイルを探してみよう」というきっかけにもにもなったそうです。
そして難しかったのは、やはりテイスティングの表現方法。日頃から食材の香りを嗅ぐ習慣が必要だと痛感。70種類ものオイルをテイスティングできたのはとても貴重な経験で、そして期間中は毎日お肌がつやつや!という嬉しい効果も実感。

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資格取得後には、輸入の仕事と共に、オリーブオイルの普及のための活動も行っていらっしゃいます。食とは一見、直結していない様に思えるファッションのお店でオリーブオイルについて話をする、など面白い企画も。

実際に、集った皆さんはとても熱心で、「ファッションにこだわる方は、衣食住全般への関心が高いのだ」と改めて感じ、オリーブオイルをもっと多くの方に知ってもらいたい、との思いも。わかりやすく楽しくオリーブオイルのことを伝えるように心がけ、お話をする前には必ず講義のノートを読み返し、やる度にご自身の勉強にもなっているそうです。

また、ソムリエになってから名刺に明記したところ「え?オリーブオイルにもソムリエがあるのですか?」と会話のいい糸口にもなっているそうです。
オリーブオイルの輸入をする上では、生産者とより深い話ができるようになったり、販売をする際には、”オリーブオイルソムリエがセレクトしている”ということで、信頼を寄せていただけていることを嬉しく思うと同時に、その名に恥じぬよう、日々勉強を重ねていかなければ、と身が引き締まる思いも。
茅野さんはオリーブオイルの輸入の仕事を始める際、オリーブオイルを基点として楽しいことが広がればいいなという思いから社名を「オリーブ・ランド」と命名。今後の展望として、前職の航空会社時代に培ってきた”旅の楽しさを伝える”という経験から、旅とオリーブオイルに関わることができたらいいな、とのこと。楽しい、美味しい旅が実現しそうですね。

=プロフィール=
オリーブ・ランド代表
「生産者の顔が見えるオリーブオイル」をモットーに、無農薬・単一品種の上質なエキストラ・ヴァージン・オリーブオイルをイタリアの生産者から直輸入。
オリーブ・ランドHP                http://www.oliveland.jp
オンラインショップ http://oliveland.shop-pro.jp
ブログ             http://olivelandblog.wordpress.com

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