オリーブオイルソムリエ 宮林由佳さん

DCIM2180

大学時代から食に興味を持ち、在学時は地域による食文化の違いなどを研究していたそうです。

大学卒業後もその情熱はつきる事なく、調理師免許を取得。更に、数年後初めて訪れたイタリアで、イタリアという国の魅力に引き込まれ、イタリアと大好きな食に関わる事がしたいと思うように。

イタリア旅行の際、購入したオリーブオイルが青々として苦み辛みの強い味わいを持っていることに衝撃を受け「日本にあるオリーブオイルとイタリアのオリーブオイル。全く違うものなんだ、、」と感じたそうです。

そんな中、大阪で、とあるオリーブオイルテイスティング講座を受講。そこでソムリエの存在、テイスティング方法、欠陥オイルがある事を知り、日本の市場の大半は欠陥オイルだという事を知るきっかけを得ました。

地域や品種で味わいが違うということが大学時代に行った研究と似ていて面白く、もっと深くオリーブオイルについて知りたいと思ったのが、オリーブオイルソムリエコース受講のきっかけとなったそうです。

『何もかもが興味深く充実した内容でした。でも、その中で難しかったことはやはり欠陥オイルを見極めることです。欠陥オイルにも様々なタイプがあり、欠陥と分かってもそれがどのような欠陥を持つオイルなのかを判断するのはとても難しかったです。』とコースを振りかえる宮林さん。

宮林さんの参加された10月コースではオリーブの収穫時期ということもあり、いくつか搾りたてのオリーブオイルを味わえたことも良い経験に。期間中に開催された、オプショナルのオリーブ収穫ツアーで食べた昼食は、”昨日搾ったばかりだという美しい緑色のオリーブオイル”をポレンタにかけて食べる、そのシンプルだけれど贅沢な味わいは、忘れられない思い出になったそう。

「コース期間の1週間は、朝から晩まで”オリーブオイル”の生活を過ごし、全てのことが新鮮で楽しくもあり、たくさんの素晴らしい仲間と出会えたことは自身の活動の励みにもなっています」とのこと。

日本へ戻られてから、本当のオリーブオイルの味を知っている人は数少ないと痛感、今は正しいオリーブオイルの知識やオリーブオイルを美味しく調理に使う方法を伝えるべくワークショップ、出張料理教室を開催。

又、同期のソムリエ仲間と一緒に”カプチーノ”や”オリーブオイルの揚げ物”などイタリアの食をテーマにしたイベントを開催し、ソムリエとしての活動を精力的に行っていらっしゃいます。

コースでソムリエの勉強をした事で、オリーブオイルだけではなく、「食材の本来の味」とはどのようなものだろう、という思いから、特に野菜への興味を更に強く感じる様に。”野菜とオリーブオイルはとても身近な関係にある”と考え、エキストラヴァージンオリーブオイルは化学的なものが一切入らないフレッシュジュースという概念から、オリーブオイルに合わせるものも自然なものを合わせる様に心がけている、とのこと。

五感を大切に、色々なものの香り・匂いを嗅ぐ事も意識。生活自体もオリーブオイルをベースとした生活になり、クレンジングやハンドクリーム代わりにオリーブオイルを使うようになったそうです。

今後はさらに定期的にワークショップを開催し、オリーブオイルを使ったことがない方々や本当のオリーブオイルの味を知らない方々にオリーブオイルの良さを知ってもらうよう活動を続けるかたわら、健康面で注目されているオリーブオイルをお菓子作りに取り入れること、も新たなテーマなのだとか。まだまだ奥が深いオリーブオイルの世界、宮林さんらしいステキなアプローチを楽しみにしています。

 DSC_1152-1 IMG_3667 CIMG9791       DCIM1863 CIMG9495 IMG_0215   IMG_0288 IMG_0258 DCIM2008

 〈プロフィール〉

  • 調理師免許取得
  • 料理関係の仕事に従事
  • 販売業に従事
  • 2012年オリーブオイルソムリエ取得
  • 2013年小さなオリーブオイルワークショップ開始
  • 出張オリーブオイル講座開始
  • イタリアサローネ・イタリア文化教室とコラボイベント
  • イタリアンレストランにてオリーブオイルテイスティング講座開催
  • 出張料理教室開始
  • blog: http://ameblo.jp/oli-o-liva/