コースディレクター 古庄美智世さん

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かつては、スペイン産オリーブオイルのインポーターで販売などを手がけていた古庄さん。その際に、百貨店でのプロモーションの場に立つ機会がとても多く、よりオリーブオイルの正しい知識の重要性、そして何よりも『実際に自分の目でみたことをお客様に自分の言葉で伝えたい。』という思いが日々募り、スペインまでインポート先の生産者を訪ねるフットワークの軽さ。

オリーブの圃場、搾油施設、瓶詰め施設、倉庫の見学、そして、三世代に渡る大家族の生産者とともにオリーブオイルを贅沢に使ったシンプルで身体にやさしい食卓を囲んだ際に、オリーブオイルを通じた家族とのつながりや地域社会との触れ合いを感じ、それがとても印象に残ったそうです。

生産者を訪問したことがきっかけで、更にオリーブオイルに魅了されていった古庄さん。『今度はオリーブの収穫体験をしてみたい、またプロモーション時によくお客様から尋ねられるイタリア産のオリーブオイルについてや、さまざまな質問にきちんと的確に答えられるようになりたい。そして自分のオリーブオイルの知識が本当に正しいのか、もっとオリーブオイルを身近に思ってもらえるようにいろんな活用方法を提案したい。』という熱い思いから、収穫体験も経験できる10月のオリーブオイルソムリエコースの受講を決意。

ソムリエになってからは、頭で得た情報をベースにお客様に伝えるだけでなく、自分の体験や経験を交えてお話しできるようになり、販売にも変化が。また、ソムリエ取得前は自社オリーブオイルの好きな品種を固定でずっと愛用していたそうですが、ソムリエ資格取得後は柔軟にいろんなオリーブオイルを試してみるようになり、ご自身のオリーブオイルライフがより豊かになったことも大きな変化だったとのこと。そして現職場である輸入イタリア食材店では、オリーブオイルの仕入れ時のアドバイスやサンプルのテイスティングを行ったりと、ここでもオリーブオイルの知識が大活躍。

その後、ソムリエコースで得た知識をしっかり見直しブラッシュアップして、コース運営を学ぶ為にディレクターコース受講。

ディレクターコース中の1週間は『とにかく真剣にオイルと向き合いオイルまみれになり、とても濃厚なものになった』とのこと。特に大変だったのは、イタリア語のラベルから情報を読み取ること。そして馴染みのないイタリア語とイタリアの地理に悪戦苦闘したそうです。また、授業で使うオイル選びはソムリエコースとは違い、受け身のテイスティングではなく、目的や意識を持ち集中してテイスティングするという別の側面が、とても勉強になったそうです。

現在は、東京でイタリア人オーナーの輸入食材店で販売とお惣菜やパニーノの調理に従事する傍ら、個人の活動としてLa Crema…oliva e fioreを主宰し、オリーブオイルとお花のある暮らしを提案。「お花と旅するオリーブオイル」をテーマに季節のお花を用いたレッスンといろいろな地域のオリーブオイルや、その季節にあったオリーブオイルの取り入れ方を紹介するレッスンを定期開催されています。

今後はオリーブオイルを通じた食育活動やご出身の大分県でオリーブの栽培にも挑戦を目指している、とますます活動の幅が広がりそう古庄さん。特に食育に関して、先日は、子供にオリーブオイルに親しんでもらうイベント「Pane Olio パンとオリーブオイル」を開催。子供が多い地区にお住まいということもあり、今後もPaneOlioをベースに地域密着型の食育活動の展開を企画中とのこと。

  • プロフィール

1973年大分生まれ、東京在住

大学卒業後は医療器具メーカーの研究所で輸血用フィルターの研究開発に従事

2000年に退職し渡仏

フランス ブルゴーニュ地方の小さな農村でガーデナーとして働く

帰国後、フラワーデザイナーとしてフリーランスで活動する傍ら、花業界(日本/米国)・造園業界・レストラン業界・輸入食材業界を渡り歩く。

2013年秋に渡伊しAISO Japanオリーブオイルソムリエ取得

2014年4月東京にてディレクターコース修了

HP: http://cremakiss.com

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