PaneOlio@文京区立千駄木小学校

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10月17日(土)、文京区立千駄木小学校でAccademia Dell’Olioの食育イベントPaneOlioが開催されました。

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PaneOlioはお子さんたちに本当に美味しいオリーブオイルの味を知ってもらい、オリーブオイルを通して保護者の方に健やかな食生活について考えるきっかけになればという思いから生まれた慈善活動です。
今回のPaneOlioには、Accademia Dell’Olio卒業生のオリーブオイルソムリエ粕谷未央さんと千駄木小学校PTAの皆様を中心にイベントが行われました。

当日は千駄木小学校の校長先生、PTA会長ご臨席の元、
保護者の方が50名、お子さんが30名と多くの方のご参加をいただきました。

DSCF0719PaneOlioだけでなく、
オリーブオイルがどのように作られているのか、
本当のオリーブオイルはどのような味がするのかについて、
フードアナリストとしての視点を交えつつ、
「オリーブオイルを通じた食育」というテーマで講演も行われました。
イタリアの食文化やその歴史に参加者の皆さんも興味津々だったようで、

「イタリアにこれほど長く厳格に続く食文化があるとは知らなかったし、そんな文化のある国で子どもたちにも積極的に摂取することが推奨されているオリーブオイルをぜひ日々の食生活に取り入れたい。」

というご感想もいただいたそうです。

その他にも、

「辛味や苦味が悪いことなのかと思っていましたが、
良質なオリーブオイルを見分ける物差しになることがわかりました。」

「今までのオリーブオイルに対する理解が全く違っていたことに驚きました。」

「家でいつも買っているオリーブオイルの味とあまりにも違い、オリーブのジュースという言葉の意味がよくわかりました。」

というお声があがったとのこと。

DSCF0725お子さんたちからも、

「パンが甘くて美味しかった!」

「お母さんと一緒に買い物へ行って、いいオリーブオイルを選びたいです。」

「イタリアに行ってみたいと思いました。」

などなど、オリーブオイルやイタリアという国に対して興味をもってもらえたようです。

フレッシュなエクストラバージンオリーブオイルに特有の辛味や苦味にがポジティブな要素だということを今回初めて知った方もいらっしゃる中、普段の食生活の中で既にオリーブオイルをふんだんに取り入れていらっしゃる方からは、敢えてお砂糖などで甘くせず、オリーブオイルの味をそのまま味わってもらってもお子さんにも受け入れられたのではないでしょうか、というご意見も上がったそうです。日本の食卓でもオリーブオイルの消費量が少しずつ増えているようですね。

お子さんにも分かりやすい粕谷さんの説明もあり、PaneOlioは終始和やかに、また大盛況のうちに幕を下ろしました。
千駄木小学校の皆さまのご参加および多大なご協力に感謝申し上げます。

あなたも”paneolio-パンとオリーブオイル-”のイベントを開催してみませんか?
幼稚園、学校、店舗など様々な場所でのイベント開催に興味の有る方は paneolio@jsolio.com までご連絡ください。

 

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ソムリエインタビュー 酒井より子さん

先日は京都府宮津市の由良オリーブ祭りでAccademia Dell’Olioの食育イベントPaneOlioにを行わせていただきました。PaneOlioはお子さんたちに本当に美味しいオリーブオイルの味を知ってもらい、オリーブオイルを通して保護者の方に健やかな食生活について考えていただくことを目的とした言わば慈善活動です。由良オリーブ工房と共催の今回のPaneOlioにはイタリア文化会館-大阪にて1Dayセミナーの講師もご担当いただいている酒井より子さんにご協力をちょうだいしました。今日はその酒井さんにインタビュー!

IMG_0747兵庫県ご出身の酒井より子さんは現在宝塚市でイタリア料理教室クオリチーニを主宰されています。Accademia dell’Olioでオリーブオイルソムリエコースを受講されたのは2010年10月(第17期)、モンテカティーニ・テルメでした。

コース期間中印象に残っている授業は?と訪ねると、

「欠陥オイルの種類を覚えるのが大変だったので、それぞれの欠陥オイルのエッセンスを手に塗って覚えたことが、辛かった体験として記憶に残っています。
学生気分に戻って、1週間まさにオイル漬けの勉強が出来たのは貴重な経験でした。スーパーや食料品店で買い出しして、レジデンスのキッチンで食事を用意して食べたのも楽しい思い出です。」

とお答えをいただきました。確かに1週間朝から晩まで授業を行い、レジデンスの各お部屋で作ったものを持ち寄って皆んなで食べると、気分はまさに大人の合宿です。

イタリアのオリーブオイルや食文化への印象についてお伺いすると、

「オイルはワインと違って、地元産だから、自家製だから、昔からこれだから、という理由で同じものを使う傾向にあると感じています。」

とのこと。ここはいい意味でも悪い意味でもイタリアの伝統と言えるのではないでしょうか。

「もちろん、地産地消ということで、同じ土壌や気候で育ったオイルと食材の相性は良いものもたくさんありますが、日本にいる私たちはそういった縛りがないので、却って、料理やその時の気分によって使うオイルを自由に選べるのが良い点だと思っています。」

と続けてお話くださいました。確かに日本は食に対してとても柔軟で、美味しいと思ったものは上手に取り入れる傾向にあるので、酒井さんのお話もうなづけます。

コース取得前と後で変わったこと変わらなかったことを伺うと次のように答えてくださいました。

「我が家の植物油はオリーブオイルのみになりました。積極的に試したことのないオイルを購入するようになりましたが、コース取得前後で味の好みは変わっていないようです。」

オリーブオイルの正しい知識を活かすことによって、これまでの食生活にさらなる彩りが生まれたということですね。

最後にソムリエを目指す方にメッセージをちょうだいしました。

「オリーブオイルの味の違いが本当にわかるようになるのか、疑問に思われる方もいらっしゃると思いますがコース終了までに約70種類オイルをテイスティングすると自然とわかるようになります。新たな視野も広がりますので、興味を持たれた方は、タイミングを大事になさってください。」

化学や欠陥、栽培学などオリーブやオリーブオイルについて総体的に学びながら、各授業の最後にはテイスティングを行います。最終的には食材や食事とオリーブオイルの組み合わせを学ぶことによって、コース終了後には、「1週間前まで使っていたオリーブオイルが全部ディフェットでした!」というような声も多くの受講生の方からも聞きます。長いイタリアの歴史、オリーブオイルの歴史に身を委ねながら、一緒にオリーブオイルについて学んでみませんか?

2016年1月20日からモンテカティーニ・テルメにて第50期オリーブオイルソムリエコースを、また春には東京、大阪、名古屋にて開催を予定しております。

授業内容や金額など詳細につきましては下記リンクをご参照ください。
オリーブオイルソムリエコース(イタリア)お申し込み

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