搾油工程でのオリーブ葉の添加は発見できる

本来は取り除くオリーブの葉を搾油に加えることでオリーブオイルの緑をより濃く、味にボディーを出すためにかつてよくやられていた手法、化学分析でも発見できることがわかった。

チュニジアの研究で、エキストラヴァージンオリーブオイルの化学分析にて葉の有無がわかることを発見した。

かつて、オリーブオイル生産者の間では、オリーブオイルの色をより濃い緑にして、味にもパンチをあたえるとして搾油所でオリーブの葉をあえて加えるということが行われていたものであるが、今となっては搾油技術の向上によって葉をいれる必要はないことがわかっている。

 

チュニジアの研究で対象となったのは、Chemlali, Chetoui, Zalmatiの3品種。葉を全体量の3%加えたものと、葉を全く加えないもので比較をしたもの。出来上がったオリーブオイルの化学検査の結果、ステロールの量については、変化がなかった。しかしながら、フェノール成分については、特にChetoui種に変化がみられたのだそう。フェノール成分の中で量が多いものについては同じ結果がでたそうだが、葉をいれたものについては、より多い種類のフェノール成分が見つかったとのこと。これは、葉に含まれているフェノール成分が搾油工程を経てオリーブオイルの中に抽出されていることを表している。ただし、かなり詳細な検査をした場合に確認ができるほどのごく微量の差とのこと。

CNOより